2012年 06月 24日
登山ルート 高住神社⇒望雲台⇒一本杉⇒北岳⇒中岳⇒水源殿⇒うぐいす谷⇒ 自然観察路⇒青年の家⇒高住神社 ミヤマキリシマの次に、今年はオオヤマレンゲに是非会いたいと思っていた。 梅雨、雨が続くのは当然。雨が降らねば田植えが出来ないところも、でも雨が余りにも多い。 梅雨の合間にと思っても、生憎野暮用が詰まっている。 たまたま何の予定も無い23日(土)、九州中北部は何とか雨から間逃れそう。 英彦山のオオヤマレンゲ情報もブログ友から聞いていたが、 連合いの体力も考慮して九重・猟師山(これもブログ友の昨年の情報)に行くことに決めていた。 当日早朝の天気予報を再チェックすると九重方面、弱雨から小雨に悪化している。 止む得ず連合いにはちょっと厳しいと思いながら、 行き先を変更してオオヤマレンゲに会った所で下山する予定で英彦山に向かう。 6:40 自宅出発、 八木山BP経由で高住神社へ。 ブログ友からの情報によると オオヤマレンゲは高住神社から 北岳に向かうルートに有るという。 9:20 高住神社駐車場に 英彦山には何度も登っているが、 高住神社からのルートは初めて。 9:35 杉の巨木を巡って、 拝殿の天狗面に参拝し登山道へ。 高住神社は天狗を祀る神社。 ヤマアジサイ 登山口からガレ状の登山道、 これから続く急登を予感させる。 急崖の斜面にはあちこちに、 梅雨に似合うヤマアジサイが点在する。 9:50 ようやく望雲台分岐に到達。 ここで連合いを先に行かせ、 私は1人で望雲台に向かう。 望雲台へは本道から左に、 100m余だが途中は急崖が多く、 鎖を頼りの登りやトラバースが続く。 大崩山のミニチュアのようです。 望雲台までスリルを侵して登るも、 雨こそ降らないが雲低く 素晴らしいであろう眺望は望めず。 昔、クサリもないこの急峻な岩峰が 修験者たちの道場であったことを 体験させられた急崖でした。 僅か100mの往復に30分を要しました。 (下の写真の岩峰には登りませんでした) 望雲台の岩峰 九州では珍しいシオジの原生林 望雲台への分岐点を過ぎると、 安山岩塊の累積した斜面に シオジの原生林帯が現れる。 シオジの新緑を浴びながら歩を進めると 待望のオオヤマレンゲに出会う。 オオヤマレンゲは『森の貴婦人』とか 『天女の花』とか言われ、 登山者にとっては垂涎の花。 オオヤマレンゲは英彦山北岳への鞍部までに 2箇所有りましたが既にピークを過ぎていた。 蕾もありましたが2本とも咲いていたのは2~3輪。 今年はオオヤマレンゲは裏年のようです。 しかも足場が悪く狙いたいアングルからは 写真が撮れない。土曜日で登山者も多く、 一人占め出来ず写真を諦める。 来年は九重の猟師山で山の貴婦人に 囲まれたいと思いました。 ブナ林の梢越に英彦山最高峰・南岳(1200m)と上宮を祀る中岳を望む(北岳山頂より) オオヤマレンゲをみて下山の予定で登ったが、 未だ時間も十分有る。 連合いも急坂に逡巡しながら、 ゆっくりゆっくり何人もやり過ごしながら 11:40 やっと北岳山頂まで遣ってきた。 ここで昼食 そしてここから下山の予定だったが、 北岳からの下山の危険度を考えると、 遠回りになるが「うぐいす谷」経由に しようと連合いの提案。 中岳(1188m)を目指す ツルアジサイ 山頂付近のブナなど高木には梢まで ツルアジサイが絡みつき繁茂している。 北岳~中岳の間に広がるブナ原生林 中岳山頂 標識にリックを置いて登頂証明とする 山頂付近はブナの美林だが、 平成3年の台風被害とシカの食害によって 何だか今にも消滅しそうなひ弱な姿に。 林床はクマザサに覆われているのが常態だが、 クマザサ以外の低木も殆んどシカによって 食い尽くされていた。 無粋な防護ネットが風景を壊しているが 次善の策だろう。 「霧立ち越え」など九州中央山地では ブナハバチ幼虫の大発生によりブナの葉が 食い尽くされているとのことでしたが、 ここでは未だその徴候は無いようです。 平成3年の台風の爪跡が未だに残る山腹 この付近は千本杉と云われ、 江戸時代に信者によって植えられた 杉の巨木帯であった。 中岳からうぐいす谷経由で下りる私達に 私達よりやや若い1人登山の女性から 同行を頼まれ3人で下山することになる。 だけど、このルートは私も初めてで、 彼女も初めてと言う。 ガイドブックにもこのルートは表示されいない。 13:00 中岳からメインルートを下り、「稚児落とし」の先の分岐から右に「うぐいす谷」へと入る。 暫らく下ると道標があり、分岐をここでも右に細い「自然観察路」へと分け入る。 山頂で見た案内板では観察路を30分でスキー場に着くことになっている。 踏み跡もしっかりしているが、薄暗い樹林にある途中の道標は「自然観察路」とあるのみ。 行き先の表示が無いのが不安、地形図を読み間違ってないことを納得しながら進む。 スキー場が地図の地形と高度計から予想した地点で確認できてホッとする。15:15 高住神社駐車場に下山 下山後、英彦山温泉で疲れを癒す。 今日は休憩時間も含め約6時間の歩行。 連合いにあわせゆっくり歩きだが 予想以上に疲れた。 理由は歩行時間、距離ではなく、 登山中のロープ・クサリが多く、 普段使わない腕を多く使ったためだろう。 疲れたけれど英彦山の新しいルートが歩けた。 そして久しぶりに地図を読みながら歩いて、 誤り無く下山出来て満足でした。
by dojyou38
| 2012-06-24 15:52
| 登山
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Comments(8)
緑のなか絶景が
うらやましいです。 やはりシカの防護ネットがあるとは 私も貴婦人にあいたいです。
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dojyou38 at 2012-06-26 08:56
hibochan さん
春先のやわらかい緑が日に日に濃くなっていきます。この時期森は全くの緑のジャングルです。 シカが全国的に急増した理由は分りませんが、シカの食害の生態系への悪影響は計り知れません。
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taminamikawa1 at 2012-06-26 12:28
英彦山/「森の貴婦人・天女の花」と言われるだけあってオオヤマレンゲは清楚で気品がありますね。
機会があれば、是非、愛でたいですね。 英彦山には歩こう会で行きましたが、福岡県内の山ですし、 登頂したい山のひとつです。
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dojyou38 at 2012-06-26 17:19
taminamikawa1 さん
宝満山と英彦山に登れたら、九州の何処の山でも登れるといわれています。 それだけに、英彦山のたくさん有るルートによってはハードなルートもありますが、 正面ルートのから中岳・南岳の往復であれば気楽に登れると思います。
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tetsu807-2 at 2012-06-27 14:52
久しぶりの望雲台~一本杉~北岳~中岳のルート楽しませて
いただきました。英彦山でオオヤマレンゲが見られるとは存じ ませんでした。私達も森の貴婦人が目的で根子岳天狗峯に 登ったのは6月の初旬でした。ほんとにきれいでなんだか 上流気分にさせてくれます。 みんなその場からなかなか離れなかったのを覚えています。 猟師山でも観賞しました。
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dojyou38 at 2012-06-27 16:23
tetsu7-2 さん
久しぶりです。 お元気ですか。 英彦山にはオオヤマレンゲが4箇所有るそうなんですが、中岳から下山したので、2箇所でしか会えませんでした。 来年は猟師山に行きたいと思います。
dojyou38さん、英彦山のオオヤマレンゲ行かれたようですね。
中岳から下山して産霊神社(行者堂)の手前にもあるのですが、わかりませんですたか? 咲いていればそこのが一番写真に撮り易いのですけど・・・・ 今年はオオヤマレンゲ、中岳山頂のヒコサンヒメシャラは裏作のようです。 望雲台への最初の取りかかりの鎖場の横には8月になるとイワタバコの花が咲きます。 北岳コースは緑に癒されるところです。 またお出でてくださいね。
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dojyou38 at 2012-06-28 10:14
豊津の信ちゃん
産霊神社の付近を少し捜したのですが気が付きませんでした。残念です。 北岳コースは私には面白いコースですが、病気の後遺症がある連合い同伴には厳しいルートだったようです。 いろいろ情報有難うございました。 |
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