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2012年 11月 17日

無名低山歴史散歩

地元のボランティアガイドの企画で、無名低山の史跡巡りが有り参加した。
場所は福岡の糸島半島の北端にある蒙古山(158m)と妙見山(150m)。

当日の天気予報が悪かったので、ドタキャン多く参加者は僅か14名でした。
9:00 地下鉄姪浜駅からバスで現地に向かう。


       二見ヶ浦から蒙古山(左)と妙見山を見る
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d0124388_14244421.jpg当日当初の予定は
登山の原則で午前中登山、
午後麓の史跡めぐりであったが、
前夜の雨を考慮し午後の登山となった。

先ず、麓の唐泊漁港周辺を歩いた。
唐泊は今は漁港だが遣唐使の時代
唐や韓へ行き来する船の
重要な寄港地であったと云う。

また江戸時代北前船
筑前五ヶ浦』の港として栄えた。




d0124388_14251732.jpgここ唐泊は先の福岡西方沖地震
震源地に近く当時の被害は甚大だった。
その名残がこの漁業関係の施設に有った。

施設全体は修復されているが、
地震の記憶を残す為か元の付属屋が
傾いたまま残されていた。

また、豊漁を願う恵比寿神社も
鳥居は新設だが、社殿はプレハブ。






d0124388_1518118.jpg三所神社の絵馬

これらの絵馬は江戸時代、廻船問屋が
航海安全を祈願して奉納したものが多い。

中には北斎の高弟・柳々居辰斎が描いた
『加藤清正の虎退治』などもある。

三所神社は728年の創建で
航海の守護神・宗像三神を祀る。
この時代から重要な寄港地で
あったことが伺える。




d0124388_16301080.jpg東林寺境内の万葉歌碑

763年 新羅に派遣された大伴三中の歌・
『唐泊 能古の浦 波立たぬ日は あれども
  家に恋ひぬ日はなし』

東林寺』は臨済宗の始祖・栄西
1191年 宋から帰国して建立した古刹。









       筑前(桜井)二見ヶ浦
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d0124388_171411.jpg午前中 蒙古山の麓・唐泊周辺の
史跡を巡り、半島の西側・二見ヶ浦で昼食。

一般に二見ヶ浦は伊勢のようだが、
ここ福岡の二見ヶ浦の岩の方が一回り大きい。
伊勢は朝日の二見ヶ浦
筑前は夕日の二見ヶ浦と呼ばれる。

交通機関の発達で、伊勢で朝日を拝み、
同日に福岡に来て夕日を拝むことが出来る。

二見ヶ浦海岸の紅葉したトベラ
トベラは常緑樹と思っていましたが、
こんなに色付くとは・・・




d0124388_1746503.jpg貧弱な道標

午後から登山スタートだが、
登山口らしきところにはご覧の貧弱な道標。

山に踏み込んでも、ご覧の登山道。
低山なので何処でも歩けそうだが、
無名なるが故に道標も少ない。

いくら小さな山でも無名山は
地元の住人でないと、
とても1人で登れる山ではないと思った。





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d0124388_1861383.jpg罠に掛ったイノシシ

登山道脇の罠には
小ぶりのイノシシが掛っていました。
こんな里に近い里山にもイノシシが
跋扈しているようです。

里の畑にもイノシシ避けの
柵が張り巡らされていました。








d0124388_2395623.jpg蒙古山山頂

以前は立派な山頂標識が有ったようですが、
先の福岡西方沖地震で倒壊したまま
放置されていました。

本来 山頂からは玄界灘の素晴らしい景観が
開けている筈ですが雑木林に囲まれ
眺望全くなし。

この山は昔は妙見山と二つ一緒にして
妙見山と呼ばれていたが、何故か
何時の頃からか蒙古山と呼ばれるようになった。




d0124388_23102440.jpg妙見山山頂

この山も眺望は全くなし。
以前は地域の花見の山だったそうですが、
過疎化して利用されなくなったようです。

妙見は北・北極星を現し、
糸島半島の最北端のここに
妙見を祀っていたのではないだろうか。







登山を始めて7~8年になるが、無名低山に登ったのは初めて。
軽く考えて、街歩きのスニーカーで参加したが、とんでもない間違いだった。

標高は150mばかり、歩く時間は2時間30分だが、
一般に知られた山のように登山道は踏み固められていない。
藪漕ぎまがいのところが多く、ストックを持ちしっかり足元を固めなければと思いました。

これから先、この様な無名山に登る機会は少ないと思うが、
道標や踏み跡も少ないので下山は余ほど注意しないと、登山口と違うところに下山する危険がありそうです。
山はどんな小さな山でも十分な準備が必要なことを改めて認識させられました。

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by dojyou38 | 2012-11-17 13:56 | 登山 | Comments(4)
Commented by hibochan at 2012-11-19 07:42 x
筑前二見ヶ浦伊勢より迫力がありそう 朝日 夕日初めて知りました
蒙古山大陸が近いことを連想します。
イノシシと言えばハンターの高齢化などで激増農作物の被害が大きいようです。
Commented by matutaka31 at 2012-11-19 18:12
側の灘山(209m)は眺望も素晴らしいです。
蒙古山は一度登ってみたいと思っていましたが、腰が引けて来ました。
(^。^)
唐泊や西浦崎は、昔、釣りに足しげく通った場所で、懐かしい想い出が
あります。
でも、史跡は全く知りませんでしたので、今度行ったとき、改めて探訪してみます。
Commented by dojyou38 at 2012-11-20 16:23
hibochan さん
筑前二見ヶ浦は伊勢より大きいのですが、
過疎地にあり、近くに有名な観光地も無いので有名にはなれません。
蒙古山の近くには元寇防塁があり、多少これに関係が有りそうです。
イノシシの食害は全国的ですね。 イノシシ肉を大々的に商品化すれば良いと思うのですが・・・
Commented by dojyou38 at 2012-11-20 16:29
matutaka31 さん
唐泊は海外と鴻櫓館との中継地・寄港地だったようで、奈良の昔から栄えたそうです。
じっくり歩いてみると、その痕跡を周辺の寺社に見ることができます。
一度出かけてみてください


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