2014年 07月 24日
5:00 船はご来光に照らされながら 定刻に大和川河口の大阪南港に接岸。 この天候何時までも続いてくれますように!!! 阪神高速・西名阪を経由し天理から国道25号へ。 よく渋滞する25号だが平日早朝で車の流れ快調。 亀山から東名阪道に乗り御在所SAで朝食。 その後、伊勢湾岸道・東海環状道を経て、 土岐JCTから中央道へ。 天候、崩れる気配なく幸先良し。 8.6kmの恵那山トンネルを潜り諏訪湖を眺めて、 茅野南 I Cから八ヶ岳中央高原に降り立つ。 車中では映る山に、あれが駒ケ岳だ!常念岳だ!と 山談義、修学旅行並の賑やかさでした。 南八ヶ岳連峰(八ヶ岳中央高原・原村から眺めた雄姿) 美濃戸口をスタート&ゴールとして時計と反対周りに、赤岳→横岳→硫黄岳の三座を歩くコースです。 1日目 美濃戸口をスタート、美濃戸を経由し山小屋No30「行者小屋」まで。 2日目 行者小屋を出発、赤岳→横岳の2座を極めて山小屋No20「硫黄岳山荘」泊。 3日目 硫黄岳山荘を出発、硫黄岳→赤岳→赤岳鉱泉→美濃戸→ゴール・美濃戸口 高齢者に相応しく、大変ゆっくり歩く余裕のある計画でした。 12:20 本場の信州蕎麦で腹拵え。 13:10 登山口・美濃戸口(1500m)に到着。 13:30 車を預け、登山届けを提出 登山装備を整え、準備体操をして出発。 美濃戸口から美濃戸まで約2.5km、 林道がありRV車であれば乗り入れできるが、 私たちの車はワゴンなので歩きました。 林道入り口には九州では見られない クマ出没の危険表示があった。 柳川に沿った林道は緩傾斜でシラカバ・シラビソが 混じるカラマツの樹林帯は快適な森林浴コース。 おやおや、歩き始めてまだ1時間足らずで 我等が長老遅れ気味・足の運びが覚束ない。 今日の目的地・行者小屋まではまだ5kmあり、 傾斜も増してくる。大丈夫だろうか?! 後で分かったが原因はフェリーでの前夜祭での お酒が過ぎてまだ抜けていなかったためだった。 このとぼとぼとした歩みは、その後ろを見守りながら 行く私には花の観察にはちょうどよいペースでした。 林道沿いの林床にはウツボグサ・ホタルブクロ・ オダマキ・ニガナ、その他名は知らないが 可憐な花が迎えてくれていました。 八ヶ岳の主峰・赤岳 (美濃戸からの眺め) 14:10 美濃戸に到着 (標高 1760m) 雲が厚く低くなってきた気配。 美濃戸分岐 諏訪湖に注ぐ柳川は美濃戸で 南沢と北沢に分かれます。 赤岳を目指す北沢ルートは緩傾斜、 南沢ルートは急傾斜だが距離は短い。 一般的には時計回りに北沢を登るようだ。 私たちは急傾斜を下りるのは危険と判断、 上りに急傾斜の南沢を選び、 今日は行者小屋までとしました。 ここまで登ると樹林の様子が変わり、 シラカバは殆ど無くなりダケカンバ、シラビソ などが増えてきました。 行者小屋までの登山道は南沢に沿って 登り下りを繰り返し、何度も渡渉しながら 高度を稼いで行きます。 でも、まだ本格的な急坂急登はなく、 歩きやすくピクニック気分で登って行けます。 美濃戸を出て間もなく、小雨が落ちてきました。 体はともかく、リックに詰めた着替えなど 濡らさないよう全員リックカバーを付ける。 その後、雨は大したことなく雨具を着けたり 外したりしながら登りました。 ここまで歩くと、長老Nさんも二日酔いを脱出、 ベテランらしく先頭を歩いています。 ホッとしました。 一時はどうなることかと心配しました。 八ヶ岳は100名山でも人気の山。 都心からのアクセスが良いので登山客が多い。 八ヶ岳連峰全体では 7・8の2ヶ月で50000人以上が入山する。 そのため、登山道はよく整備されていて、 目印のテープや写真左下にあるような 石を積んだケルンなどがあり、注意すれば 初めての登山者でも迷う心配は無いようです。 また、八ヶ岳では高山植物など稀少生物の 保護のため、登山道から外れて這らないように 登山道沿いにロープが張られている箇所も多い。 ヘリポート 南沢に沿って登り行者小屋に迫った河原に 『ヘリポート』のマークが現れました。 コンクリートではなく厚板で作られています。 多分、緊急救助のためのヘリポートと思われる。 或いは、山小屋への物資運搬にも 使われるかもしれない。 行者小屋から仰ぎ見た赤岳 18:10 ようやく行者小屋に到着 標高 2340m 明日挑戦する赤岳は雲に隠れたり現れたり。 写真の右下の白いところは名残の雪渓。 夕食では明日の無事登頂を願って乾杯したが、 昨夜のような呑み過ぎを諌めてビール1本に止める。 明日、雨が降らないことを願いながら早々に就寝。 行者小屋の夕食 → とんかつ美味しかったです。 美濃戸口~美濃戸で 出会った花 たくさんの花に出会ったが、紙面の関係で6種に止めます。 標高は1500~1700mなので高山植物といえるものは有りません。 例によって、花の名前間違っていれば何方か訂正コメントお願いします。 (赤字 はとんぼさんのコメントで調べなおした名前です) ウツボグサ? シモツケ アカツメクサ ヤマホタルブクロ キバナノヤマオダマキ ニガナ
by dojyou38
| 2014-07-24 10:28
| 登山
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Comments(12)
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taminamikawa1 at 2014-07-25 22:32
おつかれさまでした。
初めての八ケ岳3座縦走でしたが、 九州の山にはないスケールの大きさに圧倒されました。 それと、横岳尾根歩き時の風速15mには少々参りました。 吹っ飛ばされないように体を低くして歩き、 何とか、下山できほっとしました。 何と言っても、一押しはピンクのコマクサ(駒草)の群生と 1輪の白いコマクサは登って見たものだけに与えられる特権であり、 それだけの価値がありました。 登った者の財産であり、お宝ですね。
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kiyotarou
at 2014-07-26 06:52
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八ヶ岳登山の様子を細かく報じてくださり、ありがとうございます。
当日のことが、よみがえりました。横岳周辺の強風と険しい登山道には恐怖を感じましたが、硫黄岳山荘近くで見た高山植物の女王コマクサに出会い、ホットしましたね。みなさん、お疲れ様でした。
おはようございます。
すごい傾斜ですね。経験のない小生には足がすくみます。 2枚目の赤い花はシモツケに似ているのですが、自信がありません。 ホタルブクロにはヤマホタルブクロというのもあるそうですね。見たことがないので違いが分かりません。オダマキにもミヤマオダマキというのがあるそうですね。未知の花は違いが分かりにくいです。
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dojyou38 at 2014-07-26 09:37
taminamikawa1 さん
八ケ岳ではお世話になりました。 お陰様で念願の八ケ岳縦走が叶いました。 それにしても、横岳の岩稜は聞きしに勝るスリリングなものでした。 長く思い出に残るでしょう。
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dojyou38 at 2014-07-26 10:28
kiyotarou さん
強風の中、横岳の岩陵突破は私には今までの登山で危険度一番でした。 あれで、雨が降ったらお手上げでした。 それにしてもギザギザの瘦せ尾根長かったです。 珍しい可憐な花が疲れ癒してくれましたが、写真撮る余裕無かったです。
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dojyou38 at 2014-07-26 10:38
hibochan さん
私たちの登山計画は時間的には十分に余裕を採っていますので、苦しさは殆どありません。 ただ高齢者ばかり、体の柔軟性・バランス感覚が衰えているので岩陵の登り下りには最大の注意が求められます。 ただ現場に行かないと出会えない景色や花たちが何物にも代え難いです。
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dojyou38 at 2014-07-26 10:41
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tetsu807-2 at 2014-07-26 11:47
八ヶ岳縦走、やり遂げましたね!お天気にも恵まれ登り終えた今、
達成感は如何ばかりでしょう。最高の気分だと思います。 皆さんの体力、特にNさんのお歳での挑戦は立派ですね。 羨ましい限りです。皆さんの最高の気分に乾杯です。
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dojyou38 at 2014-07-26 17:01
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dojyou38 at 2014-07-27 16:02
PANDORA さん
全工程、殆ど記録・メモを取っていません。 写真のデータと記憶だけを頼りに記事を書いています。 間違っているところもあると思いますよ。 無い間留守したので、貯まった雑用の合間を縫ってブログUPしています。 |
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