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2015年 04月 13日

秘境コヤンバ古道探索登山(霧立越)

d0124388_224132.jpg霧立越は九州中央山地にあって、
五ヶ瀬から椎葉に至る旧峠道で、遠く平安の
昔から明治の国道265号が開通するまで
様々な歴史の舞台となった古道です。

私は9年前、この古道を歩きその自然の豊かさと、
そのガイドをしてくれた秋本さんの魅力に
取り込まれ、以来毎年1~2回は訪ねています。

秋本さんは登山口にあるホテルのオーナーで
霧立の自然保護に取り組んでいる方です。

ベースキャンプとなったホテルフォレストピア ↓

d0124388_11414523.jpg今回 秋本さんを囲むキリタチネットの有志で、
霧立越の外れにある秘境コヤンバの探索が
計画され、私も新参者として参加しました。

コヤンバ(小屋場)はその昔から大正に
かけて、製材を生業とした集落の跡です。

現在ではその凡その位置は分っているが、
霧立の峠道からそこに至る馬道は不明です。
今回はその不明瞭な馬道の探索が目的です。

このような山旅に参加するのは私には初体験。
いつもはガイドブックにある登山道を辿って
いますが今回は地形図とコンパスが頼りです。
尤も、私はベテランの後を付いて歩くだけですが。


     今回歩いたルート(同行のSさんのGPSデータより)
    ごぼう畑(1400m)~白岩峠~白岩山(1620m)~霧立越~コヤンバ(1012m)~白岩峠(1558m)~ごぼう畑
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d0124388_11263070.jpg当日集合することになっていたが、
探索の所要時間を考慮し
前日からホテルフォレストピアに宿泊。

前日からの参加が出来ないメンバーもあり、
探索隊 参加者は 6名になった。

 7:30 秋本さん運転のマイクロバスで
      登山口・ごぼう畑に向う。

途中、今日の登山の安全を願って
 山ノ神・大山祇神社に参拝


d0124388_1273959.jpg7:55 登山口・ごぼう畑
ここから霧立の峠道をコヤンバ分
岐に向う。
歩き始めると、その名に相応しく霧が出てきました。

この峠道(尾根道)は那須大八が平家探索で
椎葉へ入った径であり、西南の役で西郷隆盛
鹿児島へ敗走路でもありました。

今では霧立ち越えハイキングの縦走路で
ブナの大木などを見ながら平坦で快適な森林浴。
ただ、シカの食害で林床には草木が殆どなく、
新芽を食われ立枯れたスズタケだけが目立つ。

d0124388_14275160.jpg 9:35 コヤンバ(小屋場)への分岐に着きました。
これからコヤンバまで今日参加のベテランも
初めての馬道探しが始まります。

100年間も使われていないであろう馬道。
分岐からはそれらしい跡が辿れますが
直ぐに行方不明、全員でルート探索です。

これを繰り返す内に目的は近づくが、
馬道の跡が全く分らなくなりました。

昼には目的に着きたいと計画している。
そのため、ベテランが地図と睨みっこし、
目的地に向って行きつ戻りつルート選定。



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d0124388_11594991.jpgコヤンバは谷川の合流点の傍です。
分岐から急坂を600m下りなければなりません。
樹林の中を歩けそうなルートを見つけ下ります。

ここでもシカの食害で潅木は僅かにアセビだけ、
それが幸いして、藪漕はさして苦になりません。

ただ急坂に落葉と枯木が積もって滑りやすい。
私はこの下りで4回も躓いたり滑ったりでした。

そんな悪条件もタムシバ・ヤマシャクヤク・
イチリンソウなどの花が疲れを癒してくれます。

12:20 やっと、沢を渡りコヤンバに到着。 
   タムシバの花 


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↑ 盗掘者の忘れ物(ヤマシャクヤク)

d0124388_16341520.jpgコヤンバに着くと、
昔の集落の痕跡がそこかしこにありました。
私たちはその人たちの生活を偲びながら昼食。

コヤンバの谷川で1人の釣り人に出会いましたが、
私たちが食事中にその釣り人は居なくなりました。

後で分りましたが、その人は釣り人ではなく、
釣りを装ったヤマシャクヤクなど稀少植物の
盗掘者で、私たちから身を隠したようでした。

こんな秘境までどうやってきたのでしょうか。
恐らく崩れた林道をバイクで来たと思われる。
ここにヤマシャクヤクの群生地あるを知って
いるとは、感心しました。


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目的地・コヤンバで弁当した後、帰路に就きましたが1012mから1600mの縦走路まで何度も上り下りを繰り返しました。
ガレバの急坂に落葉と枯木が堆積していて、登山靴を斜面に蹴り込んでも支点が出来ません。
それでも何とか1歩1歩足場を作りながら登り下りしました。

私のコンデジ写真では臨場感がありませんが歩行ルート図を見ていただくと、
等高線の混み具合が傾斜の厳しさを理解していただけると思います。

私のこれまでは登山道を外れないように道標を確認しながらの登山でしたが、
今回の登山は当然のことながら道標はありません。

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d0124388_13462652.jpg帰路の途中に化石の森と云われる岩峰がある。
2億6千万年前に生息していた巻貝などの
化石が海底が隆起して地上に出ています。

化石は尾根の一面に広がっていて、
登山にはその化石を踏みながら通り抜けます。
シカも通るのか糞が化石の周りに散らばっている。

私はここを通るのは2回目ですが、
化石が無断に持ち去られるのか以前より
少なくなっているように見えました。






d0124388_14393082.jpg17:10 悪戦苦闘しながらも
ほぼ予定の時間に登山口へ辿り着く。
18:00 ホテルに帰館

夕食は業務の都合などで探索に参加できなかった
仲間と共に、囲炉裏を囲み反省会をしました。

今日の探索では目的地には辿り付いたが、
途中で馬道を見失いました。
それを見つけるために再度挑戦するそうです。

他の参加者はこのようなアドヴェンチャーには
慣れているようでしたが私には厳しかった。
でも疲れましたが楽しい得がたい経験でした。



コヤンバ探索で出会った花など

シャクナゲ(ホテルの庭)                              オオカメノキ(蕾)
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チョウセンナニワズ                                   アセビ
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タヌシバ                                      シロバナネコノメソウ d0124388_15513781.jpgd0124388_15522980.jpg














ヤマシャクヤク(蕾)                                  イチリンソウ
d0124388_155885.jpgd0124388_15583469.jpg














ナツトウダイ                                      ブナ(双葉・本葉)
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by dojyou38 | 2015-04-13 21:50 | 登山 | Comments(6)
Commented by とんぼ at 2015-04-15 18:34 x
お疲れさまでした。
地図を頼りに山を歩く芸当は大変でしょうね。よく知った方がおられないと危険ですね。
いろいろな植物と根出会いや化石との出会いがあってよかったですね。
タムシバとコブシの区別がまだよくわかりません。
Commented by tetsu807-2 at 2015-04-15 18:37
今回の霧立越コヤンバ探索、厳しいながらも貴重な初体験お
疲れ様でした。100年も使われていないであろう馬道を
登ったり下ったりの藪漕ぎをしながらの山旅。ルート図を
見せていただくと、こんな険しい山道dojyouさんならでは
の体力だったことでしょう。
でも、仲間と乾杯しての夕餉は最高の幸福感を味わえたこと
と思います。
Commented by dojyou38 at 2015-04-15 21:50
とんぼ さん
疲れました。私の弱点・左膝がガクガクで悲鳴をあげていました。
タムシバとコブシの区別詳しいこと知りませんが、
コブシは花の基部に小さな葉を伴って咲き、タムシバには無いようです。
Commented by dojyou38 at 2015-04-15 21:59
tetsu807-2 さん
貴重な体験で厳しかったが、楽しい山旅でした。
他のメンバーはこのような登山は常識の範囲内だったようです。
そこへ未体験の私がパーティーの最年長。付いて行くのに四苦八苦でした。
Commented by hibochan at 2015-04-16 08:09 x
コヤンバ意味理解できました
盗掘は 残念 近くの筑波山で山ユリ見られなくなりました
自然は 守りたいもの
今GPSなるものがあり安心
先日倅とハイキング時々確認してました
Commented by dojyou38 at 2015-04-16 20:36
hibochan さん
実は私も当日、コヤンバへの分岐点の道標みてやっと分った次第でした。
最近山中で不法に稀少植物を盗掘する輩が増えています。
もって帰って自宅の庭などに移植しても枯れてしまうことが多いのですが・・・
商売でやっている輩もあるようです。


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