2016年 08月 04日
白山(2702m)は富士山、立山と共に日本三名山と云われ、 白山より西に2000m以上の高峰はなく日本最西端の最高峰です。 全国の白山神社の総本社を祀る霊山で、また花の山としても有名なので福岡の山仲間たちが昨年より計画を温めていた。 昨年私は福岡を離れたが誘いを受け、参加することにしました。 今日のコース 別当出会(1260m)~(砂防新道)~甚之助小屋~黒ボコ岩(2320m)~白山室堂(2450m) 朝8時30分JR米原駅で福岡組と合流。 福岡の6人に大阪から1人が加わり、 私を含めた8人が今回のパーティー。 今朝5時30分 フェリーで大阪南港に上陸した 福岡組は2台の車に分乗して私を迎えに来た。 久し振りの再会だが平素メール・FB・ブログなどで 情報交換・意思疎通を欠かさない仲間なので、 挨拶もそこそこに白山の麓の集落・白峰を目指す。 11:10 白峰に入る。比較的大きな集落で 大きな温泉施設や物産館もあるが閑散として、 そうした施設の前も人の出入りがない。 聞くと、今日火曜日は地区全体が休みとのこと。 ここで昼食をして登山口・別当出会いに 向う予定で全員弁当を持たないので、少し動揺。 何とか食事処・売店をと探すと、 集落の外れにジビエの田舎食堂が営業していた。 メニューはご覧の通りだ。 熊は此処でしか食べられないだろうと、 全員が熊ウドンかソバを注文。 肉は少々硬かったが脂が乗って美味しかった。 このクマは近くの山で獲れた50kgものと言う。 白山にクマがいるかと問うと、気を付けた方が良い と言うだけで特別な注意はなかった。 13:40登山口・別当出会に到着したが、 駐車場前の路側に車が溢れている。 私たちも路側に駐車して準備始めたが、 駐車場が空いていることが分りそちらに移動。 駐車場で整準備体操をしてスタート。 柳谷川に架かる吊橋傍にある登山センターに 登山届けを提出する頃には、 俄かに雲行きが怪しくなり雨が落ちてきた。 急いで雨具を着け吊橋をわたる。 吊橋を渡ると急傾斜の階段が待っていました。 暫く登ると、上り下りの分岐点に出る。 ここまで誰にも会わなかったのは上り専用だった。 分岐から比較的なだらかになったが雨降りしきる。 道沿いにはヤマアジサイやシシウドが雨に 鮮やかに輝いて迎えてくれます。 登山道は柳谷川右岸の山腹の樹林帯を縫って 登っていきますが、対岸の砂防提から豪雨の後の 滝のように水が溢れています。 高度が増すにつれ傾斜がきつくなるが、 登山道は一抱え以上の大石で整備され、 その石は丸く川底から運ばれたもののようです。 如何に白山信仰が盛んだったか、往時を 忍びながら1歩1歩踏みしめて登っていきました。 たくさんの下山者と行きかいます。 そんな中、子供(小3)が一人下から小走りに 登ってきて、お父さんの下山が遅いので 心配だから探しに来たという。 そうこうしているうちに、お父さんがヘロヘロで 下りてきて一緒に下山していきました。 何とも逞しくも微笑ましい光景でした。 雨の中、急坂の石段で高度を稼ぎ1800mに 達すると傾斜も緩やかになりました。 そして、お花畑の出迎えです。 シモツケソウ・トリカブト・イブキトラノオのほか、 名前の知らない様々な花が深い霧の中に 幽玄の世界をかもし出しています。 雨は小降りになりましたが霧が深い。 暑さを凌ぐため雨具を脱ぎ、ほっと一息。 でも、もう17時です。 標高2450mの室堂まで登らなければなりません。 平均75歳の老ハイカーは標準時間より随分遅い。 18:00 ようやく黒ボコ岩のある尾根に到着。 ここまで雨が強くなったり止んだり、 その度雨具を着けたり脱いだりでした。 黒ボコ岩までの急坂で相当疲れました。 歩く姿にも何だか覚束ない歩き方が出ています。 標高は2320m、あと標高差は130m。 ここからは比較的平坦な尾根歩きで、 広大なお花畑に慰められながら歩を進めます。 18:50 やっと室堂ビジターセンター ↓に到着。 私たちの計画より僅か20分の遅れでしたが、 本日の宿泊者では最後のグループのようでした。 私たちの世話役がチェックイン18:30 で予約したのだが、食事の時間は原則18:00までだそうです。 急いで食事を済ませ、宿泊する別棟に移りましたが風が強く外気温が急速に下がっていました。 恐らく10度位だったでしょう。 わずかな距離でしたが震え上がりました。 一番残念だったのは、売店の営業時間18:00が過ぎていてビール・酒が飲めなかったことでした。 酒好きの集りのような私たち、夕食での宴会を楽しみに登ってきた連中です。落胆し、ぼやくことひとしきりでした。 このグループの名前「朝次郎山の会」は山行の打合わせ会場・居酒屋「朝次郎」からのネーミングです。 雨の中 出迎えてくれた花たち 花の名前は間違っているものも多々あると思います。 気が付いた方はコメントなどで教えてください。よろしく。 ヤマアジサイ(平地の紫陽花はもう終末期ですが、山ではまだ生き生きしています。次もヤマアジサイだと思うのですが・・・) ソバナ ミソガワソウ ミヤマキンポウゲ エンレイソウ(実) ヤマハハコ ハクサントリカブト シモツケソウ ハクサンフウロ ・
by dojyou38
| 2016-08-04 21:20
| 登山
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Comments(12)
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shimasaan at 2016-08-06 22:44
dojyouさん、おかえりなさい。
前半は、多分雨模様だったのでは…と、ちょっと心配していたのですが。 やはり、たくさんの高山植物に慰められながら、登られたようですね。 でも、山小屋で、お目当ての?ビール&酒が飲めなかったとは、お気の毒に…… 後半の天気が気になりますね。
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kiyotao at 2016-08-06 23:58
10年ぶりの白山登山でしたが、大変疲れました。でも良き山仲間と白山の花々に出会い、楽しく登ることが出来ました。いろいろアドバイスありがとうございました。
山登りとは縁の薄い小生はたぶん登ることがないでしょうね。
珍しい植物を見せていただきありがとうございました。
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dojyou38 at 2016-08-07 06:04
shimaasan さん
当日の朝、山の天気予報では晴れだったので登山口からの雨にはがっかりでした。 花の白山と言われるだけに、お花畑は広大で花の種類も多かったです。 このグループ、登山の打ち合わせを口実に登山の前夜祭だ反省会だと 飲むために登山している連中ですから本命の山小屋で飲めなかった落胆ぶりが想像できるでしょう。
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dojyou38 at 2016-08-07 06:16
kiyotao さん
企画から手配まで大変お世話になりました。 お陰様で念願の白山に登頂出来ました。 登山口から山小屋まで1200m以上、私たちの年齢と悪天候を考えると 6時間で登ったのは決して遅いとは言えないですね。
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dojyou38 at 2016-08-07 11:33
とんぼ さん
私も2000m超の山は昨年の後立山(唐松~五竜岳)以来です。 気心の知れた山友と離れたので高山に登る機会は減ると思っています。 これからは健康・体力維持のため里山ハイキングになります。
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taminamikawa1 at 2016-08-07 11:49
登山道はよく整備されており、歩き易かったが、何せ、白山は山が深く・長かったですね。
今までの山歩きの中ではNO1のきつさでした。 もっとも、苦の後に楽しみありで、ご来光も拝めましたし、雲海も見ることができました。高山植物の花も良かったですね。
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tetsu807-2 at 2016-08-07 11:50
日本三名山・白山に登る記 つぶさに見せていただき
ました。有難うございました。登山道の一コマ一コマ を見ながら、皆さんの息遣いを感じながら見せて いただくと、自分も万分の一くらい登った気になり ます。腰痛の回復も早く、白山登頂ほんとにおめでとう ございます。
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dojyou38 at 2016-08-07 21:46
taminamikawa1 さん
リーダーが企画したコースタイムで登れないし、えらく疲れましたが、 改めて地図を見直すと、別当出会いと室堂の標高差は1200m以上です。 このような山、九州には殆どないでしょう。 その上雨の悪天候、急坂が多いのぼりでしたから6時間かかって普通ですね。
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dojyou38 at 2016-08-07 21:56
お早うございます!
念願の白山に登れて大満足です。dojyou38さんも腰椎狭窄や 足のけがを克服され無事登頂されたことを自分のことのように 喜んでいます。事前の里山歩きや近郊の三浦アルプス登山など の準備が実を結んだものと思っています。 来年もまたどこかの山で再会しましょう!
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dojyou38 at 2016-08-08 14:56
PANDORA さん
一番若くタフなPANDORAさんに 終始負担を掛けました。 本当にお世話になりました。 体が故障した時には白山に参加できないかもと心配していました。 何とか回復して、念願の白山に登頂できて大変満足しています。 福岡を離れてからもずっとお誘いの掛けていただいて有難うございました。 来年 どこに登られるかしれませんが、ご一緒したいと願っています。 |
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