2017年 07月 30日
今日のコース ハイカー用駐車場~四辻~万二朗岳~万三郎岳~万三郎下分岐~涸沢分岐~四辻~駐車場(8.5km) 今年3月28日 伊豆周遊旅行の1日 天城山を歩くことにしたが、季節外れの雪に 見舞われて万二朗岳でリタイアーした。 それ以来、何だか忘れ物したような気分、 何時かリベンジしようと思いながら 猛暑を迎えてしまった。 今回は伊東のビジネスホテルに前泊、 伊東は初めてだったので温泉旅館の風呂へ。 温泉旅館と思って入ったこの建物は 今は外人向けのゲストハウスでした。 外人さんと一緒に温泉に浸かり 明日の英気を養いました。 伊藤温泉のことはページを改め後日報告。 国指定登録有形文化財・元旅館「いな葉」 ↑ 始発の天城高原ゴルフ場行きのバスで、 7;55 天城山縦走登山口へ。 バスに登山者は私1人、健脚の若い人は 次のバスでも余裕で周回も縦走も出来る のでしょうが、私は足に自信が無いので 始発にしました。 登山口前のハイカー専用駐車場は 100台も収容するのではと思う広さだが 既に7割は埋まっていました。 天城山はシャクナゲで有名なのですが、 そのシーズンでもないこの猛暑でも この有様、やはり100名山の霊験なのか。 8:10 スタート、前後に人はいない。 駐車場に何組か登山準備していたが、 健脚組はスタートを急ぐ必要はないのだろう。 最初のポイント四辻までは穏やかな 登り下りを繰り返しながら下っていく。 前回は積雪の状態を見ながら歩いたが、 今日はせみ時雨を聞きながら木漏れ日を 踏んで良く整備された道を進みます。 下から女性1人、20代いや10代かも。 テント泊ですか? いいえ早朝4時に スタートしました。 若さのなせる業、驚き! 8:28 最初のチェックポイント四辻に到着。 廻りはヒノキの高木に囲まれ眺望はない。 最初のポイントだがコースタイム通り。 初めてハイカーに出会う。 後続する同伴者を待っていると言う。 私左へコースを取り万二朗岳に向う。 ここから傾斜は緩やかだが徐々に 高度を上げていく。 高度が上がっても道は良く整備されていて、 三浦アルプスのようにクモの巣も蚊もいなく 快適なトレッキングです。 登山口から四辻まではヒノキの植林帯も あるが、四辻を過ぎると自然林が多くなり、 赤い木肌のヒメシャラが目立つようになる。 高度が1100mを過ぎても樹林に囲まれ、 天気予報どおり風がなく蒸し暑くなるが、 ヒメシャラは木肌は滑らかで、触ると 大変冷たくひんやりして気持ちが良い。 ずっと触っていたい気分になります。 9:35 万二朗岳登頂 コースタイムより5分遅れ。 やはり上りに弱いようだ。 山頂狭く眺望なし。 途中追い越されたのは2組だったが、 山頂はたくさんの登山客が休憩中でした。 また、僅かなかな休憩中にも続々と 登山客が上がってきました。 ここは3月雪の中を登ったことがあるので 私は水分補給しただけで山頂を後にして。 万三郎岳に向いました。 雲間から垣間見た万三郎岳(万二朗岳山頂下から) 万二朗岳から急坂を60mほど下る尾根に出てやっと樹木の間から視界が開く。 まず、これから登る天城連峰最高峰の万三郎岳(1406m)が西のほうに雲間から姿を見せました。 次いで北の眼下に天城高原ゴルフ場が広がって、プレイヤー達のカートの動きが手に取るように見渡せます。 快晴ならば富士山や相模湾の雄大な景色が楽しめるそうですが今日は生憎です。 急坂を下りて少し上り返したところが 馬の背と呼ばれる尾根でアセビのトンネル。 春先には見事な景色を作り出すことだろう。 ここまで来ると何と言う虫か知らないが 顔にまとわり付いて気分が落ち着かない。 高度1100mくらいまではいなかった虫、 1200mを過ぎたところから増え始めた。 チョウも多いが虫がやたらと多い。 アセビのトンネルでなく、ムシのトンネルを 早く抜け出そうと自然に早足になる。 アセビのトンネルを抜けて尾根を下り、 10:40 石楠立(はなだて)という鞍部に至る。 所々にブナの大木聳え柔らかな緑の葉を そよがせていました。 ここから最高点目指して階段などの急坂を 登っていきますが、道沿いには見事な 樹形の石楠花が覆いかぶさっている。 花の時期はさぞ賑わうことだろう。 後から次々とハイカーが押し寄せる。 私は道を譲りながらゆっくりと登る。 11:15 万三郎岳登頂 ここも山頂は狭く樹木に囲まれて眺望なく、 立派な標識と1等三角点があり、 山頂は大勢の人で賑わっていました。 ここでも相変わらず虫がやたらと多く、 昼食を摂ったが落ち着いていられる気分で ないので早々に切り上げ下山の途につく。 下山は縦走路を八丁池方向に200mばかり 直進し、分岐点を右に取り長く続く急坂を 階段などで下りていきます。 下りるにつれ虫が少なくなりホッとした。 12:35 分岐点から一挙に200mばかり 下り涸沢分岐に着く。 この辺りはブナの巨木が点在していて、 広葉樹の良好な自然林のように見える。 ここから登山口までは約3.5km。 標高差は100mほどだが穏やかな上り 下りを数え切れない位繰り返す。 往路で通過した四辻に近づくにつれ、 ブナからヒメシャラが目立つようになる。 ただ、林床はミヤマシキミやアセビなど シカの忌避植物だけで、シカの食害が 広がっているようです。 14:25 汗だくで登山口に下山。 駐車場のトイレで水を被り、着替えをしていると、サイレンを鳴らし消防車両が次々に駐車場に入ってきました。 最初は駐車場で救急患者が発生したのかと思っていると、 万三郎岳山頂付近で30代女性が足の痙攣で救急要請があったとのこと。 消防車両は全部で5台、ヘリコプターも出動するそうで、小さなテントが張られ『現地指揮所』ののぼりが立ちました。 若い人が足の痙攣くらいで、こんなに大騒動になるものかと驚きました。 それを聞いた下山してきた年配の女性は「塩舐めさせれば歩けるようになる」と忌々しそうに吐き捨てていました。 それはさておき、登山には最低の足慣しと緊急対策備品の持参が必須であることを改めて認識させられました。 天城山は天候がよければ葉山から何時も眺めている山で、3月に途中リタイアーしたので再挑戦したが、 今回の天城山周回、雲垂れ込め期待した眺望は叶いませんでした。 その上、これは私の失敗だがムシ対策が不十分だったこともあり、100名山の感激は無かった。 天城山で100名山の感激を味わうにはシャクナゲの頃、 快晴に恵まれて天城峠からの縦走でないかと思いましたが、今の私の体力では無謀な願望のようです。
by dojyou38
| 2017-07-30 10:56
| 登山
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Comments(13)
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shimasaan at 2017-07-31 19:59
dojyouさん、こんばんわ
天城山リベンジできて、良かったですね。 葉山に住んでいると、浜辺や、仙元山に登ると、いやでも天城山は目に入ってくるので、一度は登ってみたくなりますからね。 私の山歩きアルバムにも、今から16年も前(つまり65歳のときに)天城山を縦走した写真が残っています。 その頃は、魚釣りにハマっていた頃で、八幡野という伊豆の釣りポイントの偵察をかねて近くの漁師民宿に泊まり、翌日、バスで万二郎岳登山口へ。そこから、万二郎~万三郎~八丁池と縦走したんですが…八丁池の最終バスに乗り遅れて……車道を天城峠まで1時間半近く歩いて、夕方ラッキーにもヒッチハイクで「伊豆の踊り子」の宿近くの国民宿舎に泊まり、翌日、改めて天城峠の川端康成が歩いた旧街道のトンネルを通って、大仁の方へ抜けた思い出が残っています。
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shimasaan at 2017-07-31 20:02
すみません、計算間違いでした。55歳の時に天城山縦走をしたんでした。
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dojyou38 at 2017-07-31 21:01
shimasaan さん
あ~びっくりしたな~shimasaan さんが私より2歳も先輩だったとは・・・ 経験もスキルも私より格段上だが、歳だけは私が先輩と思っていたのに。 でも、本当のこと分って安心しました。 55歳の時だったとは言え、釣りの偵察の序でに、 天城高原登山口から天城峠まで縦走とは凄いです。 16年前と言えば、今から考えると装備も万全ではなかったのでは・・・ 失礼ですが若かったから出来たことでしょうか。
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taminamikawa1 at 2017-07-31 22:55
山での遭難や怪我で救急車・消防車の要請をするかどうかの判断は難しいですね。
グループ登山の場合は本人が薬を持っていなくても、メンバーの誰かが持っていれば対応できますが・・。 どちらにしましても消防車の救急要請は決断のいることですし、国に迷惑をかけますね。
リベンジできてよかったですね。ヒメシャラはまだ見た覚えがないような気がします。
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dojyou38 at 2017-08-01 08:34
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dojyou38 at 2017-08-01 08:40
こんにちは!
100名山の天城山登頂おめでとうございます!1406mですからかなりの高さですね。 先日の金剛山は1125mでした。夏山は虫対策が必要ですね。中々そこまでは気が付き ませんが、今後の参考にさせていただきます。 下山後に救急要請の出動があったようですが、夏山は汗をかくので、いつも以上に水分と 塩分補給が必要ですね。 私も金剛山では塩分チャージの飴玉を休憩の時に何回も配りました。 まだまだ夏山シーズンが続きますので、お互いに準備怠りなく登山しましょう! 本日から初盆の準備もありますから福岡へ戻ります。奈良へ帰るのは8月下旬になるでしょう。
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matutaka31 at 2017-08-02 16:27
この猛暑に天城山周辺8.5キロのハイキングにリベンジとは、その行動力に脱帽です。
その意欲が、元気の源ですね。 折角の登山でしたのに、眺望が望めなかったのは残念だったでしょうが リベンジできた満足感の方が大きかったのでは? こちらは雨が全然降らず、野菜だけでなく人まで、青菜に塩のようになっています。
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dojyou38 at 2017-08-02 18:33
PANDORA さん
私のホームグランド・三浦アルプスは蚊が多いので蚊取り線香は準備していたのですが、アブ対策を怠りました。 月末まで福岡ですか、私も3日間ほど福岡に滞在の予定です。 タイミング良く会えたら嬉しいです。
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dojyou38 at 2017-08-02 18:37
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dojyou38 at 2017-08-02 20:47
matutaka31 さん
葉山から眺めている山だったので、何だか忘れ物を取り返した気分です。 私は寒がりですが暑さには多少の抵抗力を持っていると思っています。 葉山には昨日短時間でしたが集中豪雨がありました。 そのせいか、今日から暫く涼しい日が続くようでホッとしています。 |
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