行けるとこまで

dojyou38.exblog.jp
ブログトップ
2009年 09月 07日

全山自然林の白鳥山

九州100名山にランクインしている白鳥山は二つ。
鹿児島・宮崎の県境と熊本・宮崎県境にある二つの山です。
今回登ったのは熊本・宮崎県境の山で平家伝説で知られている五家荘から登った。

100名山に選ばれている山は山容の美しさ、山頂からの眺望は逃せないポイントである。
ところがこの白鳥山(1639m)、登山の途中も山頂からも眺望全くなし、山容全くつかめず。
ガイドブックにも山容を示す写真がありません。 100名山に選ばれた理由は・・?・


登山口から始まる自然林
d0124388_5573380.jpg
山に登り始めて気が付いたことだが、まだ落葉樹の植林(人工林)を見たことがありません。
殆んどの山の登山口は人工林から始まるが、この白鳥山は登山口から自然林です。
この御池登山口から山頂まで、人工の構造物も登山口から見えるこの堰堤 一つです。

涸沢に作られたケルンd0124388_13175597.jpg
五家荘と椎葉を結ぶ県道から涸沢に沿って登りますが、
そこに積まれたケルンが
山頂へと誘ってくれます。

山頂の下100m(標高差)のところに御池と言う沼地まで
涸れ沢が続くが、水が現れるのはほんの数箇所です。
御池もこの季節水は殆んど
無かった。
カルスト地形の特徴で地下を流れているのでしょう。

d0124388_14235640.jpg涸沢に白骨

この大きな白骨は鹿の骨か!

植生豊かなこの山・森には
鹿もたくさん棲んでいるのだろう。
椎葉越えの県道でも、平 清経 屋敷跡でも鹿に出会った。




d0124388_14324410.jpg平 清経 屋敷跡

平 清盛の孫・清経が都から落ち延びて、ここに隠れ住んだと伝えられる。
確かにここは山奥・秘境だが近くに水場(御池)もあり、
平坦で屋敷・畑を拓くには
十分な環境と広さだ。

私達もここで昼食をしたが、
大きな鹿に出くわしました。

d0124388_4533140.jpg サルの腰掛

ブナの巨木に大きなサルの腰掛が
4つも5つも。

ここは標高1600mだが山と言うより森だ。
植生豊かな原生の森で、雨が降ると
いっせいに様々なキノコが生えるそうです。
平家の残党達もキノコ汁を
  楽しんだことだろう。







d0124388_5104534.jpg森林生物遺伝資源保存林

保安林とか自然観察林はよくあるが、生物遺伝資源保存林に出会ったのははじめて、
と言うことで平家の残党の頃はキノコ狩りもOKだったが、
今は駄目のようです。





d0124388_5292311.jpg登頂証拠写真

1639mの標高の割には
鈍頂で広がりの有る丘のような地形だが、山頂付近は
イチイやカエデなどの古木に
囲まれ眺望は全く効かない。

この山は眺望や登頂径路の険しさではなく、林の豊かさを楽しむ山です。


ここは九州中央山地、平家落人伝説のロマン漂う秘境である。
下山後、五家荘・平家の里を観光した。

ここの平家落人の主人公は横笛の名手・清経である。
歴史書では清経は平家一門の都落ち後、壇ノ浦の合戦より2年も前に
大宰府の家人・緒方氏に追われ豊前・柳ヶ浦で入水自殺している。

だが、この地の伝説では清経は柳ヶ浦から四国・祖谷へ生き延びる。
更に豊後・竹田に移り緒方家と縁を結び、この地に緒方と名乗って隠れ住んだと云う。
そして緒方家は今も綿々と続いています。
恐らく、戦国時代の貴種信仰が創りだした伝承だと私は思いました。

[PR]

by dojyou38 | 2009-09-07 18:13 | 登山 | Comments(8)
Commented by gxmwm944 at 2009-09-09 15:59
dojyou38 |さん 白鳥山(1639m)登頂オメデトウございます。
視界不良の山は何だか圧迫感を覚えませんでしたか?
森林浴してる見たいでは有りませんでしたか?写真を拝見していますと
ケルンが積まれ鹿の骨があり奇木や巨大木がありきのこがありで
変化に富んだ山ですね!

平家落人伝説のロマン漂う秘境であるこの山の事、凄く勉強されて行かれましたね。写真UPありがとうございました。お陰様で自分も一諸に
に登った気分に成れました。
Commented by taminamikawa1 at 2009-09-09 16:33
白鳥山は人吉の白髪岳と同じように、
自然環境保全地域に指定されており、
人の手が加えられることなく、残されているようです。
自然に影響を及ぼす木々の伐採や土石の採取等は禁止され、
貴重な自然林になっています。
子々孫々、後世に残したいものです。
Commented by dojyou38 at 2009-09-10 16:15
gxmwm944さん
眺望の全く効かない100名山も有るんですね。 初めてでした。
しかし、森林浴には最適ですね。
登山口から山頂まで、ほぼ100%広葉樹・落葉樹の自然・原生林です。

知らない土地・山に行く時、そこの歴史を調べていくと
初めての景色も馴染みの景色に見えます。
また、地名や地元の家の表札なども意味を想像することが出来て楽しいです。
Commented by dojyou38 at 2009-09-10 16:35
taminamikawa1さん
白髪岳は行ったこと有りませんが、本当の自然が残っている山は少ないですね。
国有林も多くは植林されていると思います。
植林しても林野会計も多くは赤字と聞いています。

同じ税金を使うのであれば、本当の自然の保全に使ってもらいたい。
杉や桧ばかり植林して、花粉をばら撒くのは遠慮願いたいです。
Commented by tetsu807-2 at 2009-09-10 18:47
dojyou38さん 私が登ったのは霧島連山の白鳥山です。ここは展望もよく、池めぐりコースなどハイキング感覚で登れる山ですが、九州山地の白鳥山には登ったことはありません。

今回もしっかり勉強させていただきました。全山自然林に囲まれた特異的な山のようで、それなりに登り甲斐があったことと思います。

いよいよ登山シーズン到来ですね!百名山制覇を目指して    go!
ですね!
Commented by 愛宕の清太郎 at 2009-09-10 20:42 x
五家荘の「白鳥山」は、平家の伝説のほか、自然豊かな山でしたね。
自然林が豊かな白鬚山と共に、森林生物遺伝資源保存林ですね。
ご一緒できたことを嬉しく思います。今後もよろしくお願い致します。
Commented by dojyou38 at 2009-09-12 12:01
tetsu807-2さん
私は霧島連山の白鳥山は韓国岳に登った時眺めただけです。
あちらは山容もしっかり掴めるハイキングコースのようですね。

九州山地の白鳥山も急坂・急崖は無く、登りやすいコースでした。
眺望は効かないが、全山自然林ですから紅葉の頃の美しさは
さぞやと想像しながら登りました。

100名山は完全制覇は多分むりだろうと思っています。
後、4年間(免許証がなくなるまで)に幾つ登れるか挑戦してみます。
Commented by dojyou38 at 2009-09-12 12:09
愛宕の清太郎 さん
当日はお世話になりました。
登山計画の時間配分を上回るペースで登山が出来、
下山後、平家の里を観光まで出来て満足しました。

疲れを癒した「かりまたの湯」も硫黄泉のいい湯でした。
今後ともよろしく。


<< 那珂川に遊ぶ      窓からの風景ー居酒屋 >>