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某日某月

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2011年 08月 23日

頼朝 VS 重盛 in 九州国立博物館

『よみがえる国宝』展が九州国立博物館(大宰府市)で開かれており、先日行ってまいりました。
主な国宝が80点あまり展示されていますが、その目玉は教科書でおなじみの「源 頼朝像」です。
同じ部屋に「頼朝」に対峙して「平 重盛像」が展示されたいました。

この展覧会は6月28日~8月28日ですが、頼朝像と重盛像の本物が同時に展示されるのは 7月26日~31日です。
この期間以外はどちらかがコピーとなっていたので7月27日に行きました。
二つの本物が同時に見える期限が迫っていたので、混むだろうと開館30分も前に入場口に並びましたが、
それほどの混みようではなくじっくりと観賞できました。


頼朝 VS 重盛 in 九州国立博物館_d0124388_10192628.jpg
博物館全景     博物館2F 会場入り口 


頼朝 VS 重盛 in 九州国立博物館_d0124388_10202311.jpg 頼朝像の前に立って、その迫力に圧倒されました。
頼朝は教科書で焼きついたイメージがあるが、
等身大(1430×1128)の像の端正な佇まいと、
その涼やかな視線が特に印象的でした。

解説によると最近の研究で、
頼朝像は足利直義、重盛像は足利尊氏だとする
説が発表されているそうです。

事実はどうであれ私としては、
未来を見つめたような眼差しは
新しい武家社会を切り拓いた頼朝に相応しいと
何時までもこの像が頼朝像であって欲しいと思うのですが・・・。


今回の「よみがえる国宝展」何かよく意味が分からないまま出かけましたが、
見学してみてそのタイトル意味が理解できました。

国宝など歴史上の遺物は収蔵庫に仕舞っておくだけでは存在の意味がない。
いくら設備の整った展示場でも展示しっ放しでは物によって劣化を留めることが出来ない。
そこで、国宝などは常に修理・修復などメンテナンスが欠かせないようです。

このようなメンテナンスによって歴史上の遺物をそれが作成された状態に
 「よみがえらせる」のだそうです。
今回の展覧会は、メンテナンスによって著しくよみがえった遺物・宝物が主に展示されていました。

頼朝・重盛像にしても何百年も前から毎年欠かさず「虫干し」などのメンテナンスをし、
更に30年前の修復によって、くすんでいた装束の模様などが鮮明によみがえったそうです。


by dojyou38 | 2011-08-23 15:54 | 講演会 | Comments(10)
Commented by matutaka31 at 2011-08-24 21:56
国民の記憶を「よみがえらせる」とばかり思い込んでいました。
≪頼朝像は足利直義、重盛像は足利尊氏だとする説・・・≫
少々がっかりさせられる話ですね。
Commented by taminamikawa1 at 2011-08-24 22:09
頼朝像や重盛像について詳しくは知りませんが、
ポスターに掲載されるぐらいですから、一般的に
そうだろうと素人は信じますね。
専門家の間では、[頼朝像は足利直義、重盛像は足利尊氏だとする
説が有力?」との由ですが・・・。
どの説が正しいかは、いずれ将来、専門家によって、
鑑定されるかもしれませんね。
Commented by hibochan at 2011-08-25 07:02 x
博物館見学が好きで大分前上野の国立博物館での国宝展
頼朝像見学した記憶が
現在空海展が開催中?悩んでます
Commented by ジジイのたわごと at 2011-08-25 10:06 x
私も先日、九州国立博物館へ出かけ「よみがえる・・・」を見ました。私も「よみがえる・・・」のタイトルの意味がイヤホーンガイドを聞いてるうちに、やっと分かりました。
Commented by ippu at 2011-08-25 10:09 x
≪解説によると最近の研究で、頼朝像は足利直義、重盛像は足利尊氏だとする説が発表されているそうです≫
それは初耳でした。有難うございます。
Commented by dojyou38 at 2011-08-26 11:21
matutaka31 さん
まだ最終結論・学説ではないようですが、そうなるとイメージ壊れてがっかりですよね。
Commented by dojyou38 at 2011-08-26 11:30
taminamikawa1 さん
何百年も頼朝像、重盛像として親しまれて来たのですから、たとえ間違っていたと言われても、直ぐには信じがたいですね。
Commented by dojyou38 at 2011-08-26 11:39
hibochan さん
東京は施設の整った博物館・美術館がたくさん有るので、常に魅力的な展示会があるでしょう。
hibochan所からは通勤圏でしょうから、行こうと思えば何時でも行けるだけに悩みますね。
Commented by dojyou38 at 2011-08-26 11:48
ジジイのたわごと さん
やはりジジイさんもソウでしたか。
日本は季節の変化が激しいので、しっかりメンテナンスしないと劣化も激しいのでしょう。
そのようなメンテナンスから素晴らしい修復・再生の技術が生まれたんでしょうね。
Commented by dojyou38 at 2011-08-26 11:56
ippu さん
まだ最終結論ではないようですが、そのようです。
ただ何百年も頼朝像、重盛像として親しまれてきたので、たとえ間違っていたとしても簡単には元のイメージは払拭されないでしょう。


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