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2013年 10月 15日

台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日

          高千穂河原から高千穂峰を仰ぐ(山頂は左奥)
台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_938931.jpg


台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_9492217.jpg高千穂峰(1574m)へは4年前、
御鉢火口壁(1300m)まで登ったところから撤退している。
理由は風強く、女性を含むパーティーだったので危険を避けた。

何時かリベンジをと思っている内に隣接する新燃岳が大爆発、
その火山灰ため高千穂も登山禁止となった。
昨年7月ようやく高千穂だけが登山解禁。

新燃岳は未だに立ち入り禁止です。
新燃岳に登れるのであれば、
高千穂~新燃岳~韓国岳縦走が面白いそうですが・・・


今回は50年ぶりのNさん、奈良から単身赴任で初めてのAさんと私。
 6:00 福岡出発、九州自動車道を経由して10:10高千穂河原に入る。
10:30 ビジターセンター(標高960m)に登山届けを出し、スタート。 

緩斜面の自然歩道を僅か1kmも登ると、もう森林限界。
急斜面に積もる新燃岳の火山灰がスムーズな進行を阻む。
3歩進んで2歩下がる、まさに砂山を登っているようです。


              登ってきた斜面を振り返る
台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_14595629.jpg

台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_157242.jpg高度を上げるに従い風が強くなり
霧雨が北側(左下)から激しく顔を打ちます。

ザレ場の急登では立っていることもままなりません。
登山者の多くは岩陰に身を潜めて突風をやり過ごしています。

御鉢火口壁』に差し掛かりました。 
ココから先が『馬の背』と呼ばれる約600mの狭い尾根です。

ここにも新燃岳の火山灰が踝まで積もっていて、
強風の中では歩行困難甚だしい。






台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_15474281.jpg

台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_15554793.jpg右側は断崖絶壁、馬の背御鉢 ↑ の底の標高差は約150m。
御鉢の底は陽が射したかと思うと急に濃霧に覆われ真っ白に。

風は益々強くなり、
壁の反対(左)側を飛ばされないように這うようにして登ります。


福岡を出発する前から、
大型台風が接近していることは知っていました。

でも、台風の位置は1000km以上離れている。
前夜の天気予報もまずまずだった。
登山口でも青空が見えていた。

台風が遠くにあっても、高山では強風が吹くことは登山書などで
知っていましたが、1000kmも離れているのにこれほどとは。
独立峰での風の怖さを思い知らされました。


台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_16185727.jpg

台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_16325695.jpg12:40 悪戦苦闘すること2時間10分、やっと登頂。
高千穂峰はなんと言っても天孫降臨の地であり、
山頂には青銅製の天逆鉾が祀られている。

この天逆鉾何時頃から存在していたのか、古来誰も検証していない。
坂本竜馬が新婚旅行で高千穂に登頂した時、引き抜いてみたそうです。
このことは、竜馬の手紙などから事実のようです。

その後、天逆鉾は火山の噴火で折れて、現在のものはレプリカだそうです。
それでも現在では鎖で結界が設けられ触ることも出来ないようです。
私も触りませんでした。


登頂はしたものの、強風のため山頂で食事も取れない。
風は登りの時より更に強くなり、雨こそ降らないが米粒大の石ツブテ。
砂浜近くで育った私も経験したことの無い砂嵐。

14:30 下山、やっと昼食にありつけました。



台風下の霧島登山(1:高千穂峰)10月14日_d0124388_17262966.jpg腹拵えの後は近くの新湯温泉」で疲れを癒し、
明日に備えましたが帽子を被っていたのに、
頭は砂でジャリジャリだったのには驚きました。


4年越しの高千穂峰リベンジは
このようにして無事終わりました。

登山の楽しみの一つ、山頂からの眺望は全く無かったが、
遠くの台風の影響を身を持って学んだ、
意義深い登山になりました。


by dojyou38 | 2013-10-15 13:42 | 登山 | Comments(12)
Commented by hibochan at 2013-10-18 07:30 x
高千穂と言えば渓谷 神社しか思い浮かびませんが
山があるとは 知りませんでした
新燃岳の噴火が思い出されます。
やはり台風は 恐い今回範囲がひろかったようです。
お湯が秘湯を感じさせます。
Commented by dojyou38 at 2013-10-18 10:20
hibochan さん
台風の被害は無かったでしょうか。
高千穂渓は宮崎県北部・五ヶ瀬川上流(高千穂町)にあり、
高千穂峰は宮崎県南部・鹿児島県境に位置しています。
新湯温泉は良いお湯でしたが300円と安かったです。
Commented by ジジイ at 2013-10-18 10:51 x
登山の光景が、リアルに表現されてますな!!画像から砂混じりの風が飛んできそうです。
新湯温泉では、一息ついたようで、良かったです。
Commented by dojyou38 at 2013-10-18 11:08
ジジイ さん
新湯温泉はいい湯でした。
しかも300円、儲けた気分になりました。
お陰で翌日も元気で山歩きが出来ました。
Commented by とんぼ at 2013-10-18 16:19 x
無事に帰ってこられてよかったですね。
山は怖いと改めて感じました。
Commented by dojyou38 at 2013-10-18 17:59
とんぼ  さん
多分、台風が最接近していたのが下山時だったようにおもいます。
顔や首筋に吹き付ける砂嵐、悲鳴をあげそうになりました。
台風の中心が遠くに離れていても、山では想像以上の強風になることを思い知らされました。
これからの登山に生かしたいと思います。
Commented by PANDORA at 2013-10-18 20:48 x
こんばんは!
 高千穂連山は初めての体験でしたので期待も大きかったのですが、
流石に台風には勝てませんね。天気の良い日にもう一度リベンジを
狙っています。霧島の温泉は二つとも情緒があって良かったですね。
 特に「新湯温泉」の乳白色の湯は本当に秘湯の感じが一杯でした!
Commented by matutaka31 at 2013-10-19 09:32
多少強引な登山だったようですね。
でも無事登頂を果たせて、良かったですね。
私は大分昔友人と登ったとき、天候の急変で雷が激しくなり、
途中で引き返したことを思い出しました。
Commented by dojyou38 at 2013-10-19 09:52
PANDORA さん
今回は眺望0でしたが、記憶に残る登山でした。
機会があれば、ミヤマキリシマのころ快晴の日に登りたいですね。
Commented by dojyou38 at 2013-10-19 20:52
matutaka31 さん 
登山口を出発した時は今回も途中退却になるかもと思いましたが、
悪天候の中 何とか登頂だけは出来ました。
男だけの少人数だったので出来たのでしょう。
また、1人だったら不安で登頂しなかったかも知れません。
Commented by taminamikawa1 at 2013-10-19 22:51
強風と霧の中での高千穂峯登頂、おめでとうございます。
火山灰登山道の歩きは大変だったようですね。
その苦労あっての登頂は他では味わえない達成感が
あったことでしょう。
Commented by dojyou38 at 2013-10-21 11:57
taminamikawa1 さん
形だけですが、何とかリベンジしました。
台風時の風の強さと砂嵐の凄さも体験しました。
良い経験だったと前向きに評価しようと思います。


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