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2014年 05月 27日

ミヤマキリシマ IN 雲仙

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_21341726.jpg
       ミヤマキリシマでピンクに染まる仁田峠
       (妙見岳に向かう登山道から、下は仁田峠駐車場、右奥 別所ダムの向こうは橘湾・東シナ海)

ミヤマキリシマはツツジの一種

九州各地の比較的高い火山に多く群生し開花期には絨緞を敷き詰めたように一山をピンクに染める。
この時期、大分・九重山系行くことが多いが、今年は2年振りに長崎・雲仙のミヤマキリシマを見ることにした。
前日、近くのホテルに泊まり、早朝から雲仙三山(妙見・国見・普賢)と平成新山新道を周回します。


今日の周回ルート
 仁田峠駐車場→ケーブル妙見駅(ケーブルで登る連合いと合流)→妙見岳(1333m)→
 国見分れ(連合いを平成新山新道へ先行させる)→国見岳(1347m)→国見分れ→新山新道(連合いと合流)→
 霧氷谷→普賢岳(1359m)→紅葉茶屋→あざみ谷→ケーブル仁田峠駅→仁田峠駐車場(歩行距離6km余)


ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_10484240.jpg8:30 仁田峠駐車場に入る。
平日だったせいか、予想よりは車が少なかった。

連合いをケーブルで妙見岳展望台に向かわせ、
私は駐車場から歩いて登り、
展望台で合流することにした。

駐車場から妙見岳への歩経路は
ミヤマキリシマの絨緞の中、好天に恵まれ
爽やか風に吹かれ登高も苦にならない。

ただ、駐車場近くの山裾ではミヤマキリシマの
咲き具合は既にピークを過ぎていました。



ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_11132623.jpg妙見岳展望台より平成新山を望む
 



平成新山は平成2年の普賢岳大噴火で出来た山。
標高は普賢岳より127mも高く隆起して1468m
その時、日本で一番新しい山として平成新山と
名付けられたそうです。

2年前 展望台から見た平成新山の山頂部は
丸みを帯びたドーム状だったと思うのですが、
現在では侵食され写真のような姿に。

山頂からは未だに水蒸気か火山ガスのよなもの
が絶え間なく立ち昇っている。

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_171661.jpg9:30 妙見岳展望台で連合いと合流。
妙見岳山頂直下に祀られた妙見神社で
拍手を打ち今日の登山の安全を祈る。


妙見岳から国見分れまでは
比較的平坦な約600mの尾根歩きで、
ミヤマキリシマのトンネルです。

国見分れから国見山頂までは標高差約100mの
急な岩登りが有るので、連合いを新山新道に
先行させ、私は単独で国見岳へ。
10:30 山頂到着

国見岳のミヤマキリシマはまだ6~7分咲きでした

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_1892510.jpg

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_18165648.jpg  国見分れから国見岳を仰ぐ


先行させた連合いに追いつくため、国見山頂での
眺望を楽しむのもそこそこに下山。
国見分れからの急坂を駆け下り、新山新道に入る。

新道は雲仙の噴火で一時通行止めになっていた
普賢岳の北側を廻り平成新山山裾にいたる
登山道で2年前に整備され通行可になる。

   国見山頂から妙見岳を望む

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_18205378.jpg

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_7321961.jpg9:55 新道に入ったところで連合いと合流。

新道は普賢岳北側は急崖の裾を廻っていて、
崖にはヤマグルマ(後述)の群生や風穴がある。

風穴は溶岩が冷えて岩が収縮して出来た隙間。
新道沿いには大きなものが2箇所有る。
内部の気温は夏でも4℃、風穴の前に立つと
扉を開けた冷蔵庫の前に立っているよう。

新道は」一方通行になっているが時計回りに進み、
急坂を登ると平成新山の山裾に至り、
荒々しい山肌と間近に対面することが出来る。




ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_8295834.jpg

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_8465388.jpg霧氷谷から見る平成新山の山肌
平成新山のミヤマキリシマの幼木

平成新山と2年振りに間近に対面しました。
2年前は山肌に僅かに雑草のような緑があったが、
今見ると山肌に2箇所ピンクの花が認められる。

ミヤマキリシマです! 
ミヤマキリシマは、火山活動により生態系が
撹乱された山肌で優占種として生存するそうです。

この調子だと、登ることはまだまだ出来ないと
思うが平成新山がミヤマキリシマの新名所に
なることも近いのではないかと思いました。

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_9161249.jpg

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_9253086.jpg  登山客で賑う普賢岳山頂

12:50 普賢岳に登頂
 平日にも拘らず昼食場所確保が
 難しいほど混んでいました。

15:10 仁田峠駐車場に下山。
  雲仙温泉街のホテルで温泉に浸り、
  汗を流し疲れを癒して帰途に就きました。








雲仙で出会った花・ヤマグルマ

ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_9581057.jpgヤマグルマは世界に1科1属1種の
近縁種が無い特異な常緑高木。

乾いた垂直に近い崖や岩にタコの足のような
根をしがみ付かせて生えています。

山に入ると時々見かけますが、
ここ普賢岳のように群落で見られるのは
大変珍しいと思います。

皮がトリモチの材料になるので、
「とりもちの木」と呼ばれることもある。




ミヤマキリシマ IN 雲仙_d0124388_1138745.jpgヤマグルマの花

ヤマグルマがここに群落していることは
以前から知っていましたが、
花に出会うのは初めてでした。

上の写真では葉が見えず、
落葉樹のようですが常緑で枝先に
互生して車のように見えるので、この名前。

古い葉は新しい葉と交代する秋には
紅葉して落葉します。

by dojyou38 | 2014-05-27 17:36 | 登山 | Comments(10)
Commented by matutaka31 at 2014-05-29 17:17
雲仙のミヤマキリシマ、すごい光景ですね。
今年は九重のミヤマキリシマはさっぱりだと、ニュースで知りましたが
雲仙は素晴らしいですね。
このような写真を拝見しますと、胸が騒ぎます。でも・・・。
普賢岳噴火後の変化の様子が伺われ、興味深く拝見しました。

Commented by dojyou38 at 2014-05-29 21:38
matutaka31 さん
今年の九重のミヤマキリシマは余り良くないですか。
最初、久住を予定していたのですが結果的に雲仙に変更して正解だったようですね。
これから何回雲仙に行けるか分かりませんが、平成新山のミヤマキリシマがどのように繁茂するか楽しみです。
Commented by hibochan at 2014-05-30 07:07 x
ミヤマキリシマ絶景 だから山は やめられない
写真で満足 普賢岳の惨劇が想像できません
雲仙四十数年前HMの初日九州横断バスで別府へなつかしい
Commented by とんぼ at 2014-05-30 07:31 x
ミヤマキリシマが山を染める、ミヤマキリシマのトンネルを抜ける、
すばらしい光景ですね。
ヤマグルマというのは初めて見ました。
いつか見てみたいものです。
Commented by dojyou38 at 2014-05-30 09:12
hibochan さん
HMで四十数年前に雲仙ですか。
まだ、君の名は・真知子のぬくもりが色濃く残っていたことでしょう。
私もHMで九州横断バス(別府~阿蘇~熊本)に乗りました。
Commented by dojyou38 at 2014-05-30 09:19
とんぼ さん
ヤマグルマを見るためには少し山に入る必要が有るでしょう。
乾いた北斜面の垂直に近い崖地ある可能性が高いです。湿気を嫌うようです。
比較的暖かい九州では1000m以上の気温の低い高地でしか見たことが有りません。
Commented by PANDORA at 2014-05-30 10:55 x
お早うございます!
 6~7分咲でもミヤマキリシマは綺麗ですね。
 十数年前に両親と連れ合いの4人で雲仙から島原へ行くときに、
仁田峠を越えたことを思い出しました!
Commented by dojyou38 at 2014-05-30 11:12
PANDORA さん
雲仙へ両親を誘いましたか、楽しい思い出として記憶されていることでしょう。
雲仙のミヤマキリシマは標高800mくらいから1300mのところまで有りますが、
下のほうは既にピークを過ぎていました。
1300mの国見岳では未だ暫く見られるでしょう。
Commented by Uchan at 2014-05-31 06:21 x
小高い丘で「のとキリシマツツジ」の群生を観た事がありますが、山一体に咲いている「雲仙ミヤマキリシマ」見事で素敵ですね!
Commented by dojyou38 at 2014-05-31 09:28
Uchan さん
おはようございます。
「のとキリシマツツジ」初めて知りました。ネットで見るとミヤマキリシマと違って真紅ですね。
九州では全山ピンクに染めるミヤマキリシマが雲仙のほか、
九重・鶴見岳(別府)・阿蘇・霧島などで見られます。
雲仙と霧島が早く九重は6月上旬です。


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