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2015年 05月 09日

3年ぶりの大崩山(1643m)

                              今日の歩いたコース
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今日のコースは登山口をスタート、大崩山荘から右に進路を取り時計と逆周りで印の岩峰を廻りました。


3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_9223390.jpg 5:00 起床, 5:50 登山口スタート。
傘や雨具を着けるほどでもないが雨模様。

登山道はいきなり苔むした岩の急斜面、
山の大きさを暗示しているようです。
やがてなだらかになり小さい沢を何度か渡る。

6:30 無人の大崩山荘に着き、
雨模様なので山荘の中で朝食をとらせてもらう。

復路では山荘前の祝子川を渡渉しなければ
ならないので、渡渉地点の水量を河原に出て
チェックしてから歩き始めました。今日はOK
(水量が多い場合は別ルートで下山することになる)



3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_9565185.jpg 7:26 ワク塚分岐に至り、左に進路を取る。
ここで祝子川を丸木橋で渡ることになっているが、
橋が流されていたので飛び石により渡りました。

渡渉後は小積谷に沿って進むが、ここでも
何度も沢を渡ります。

沢沿いの苔むした岩肌にはたくさんの
イワタバコが着床していて夏に来れば
紫色の花が壮観だろうと思いました。







3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_1050178.jpg3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_10504764.jpg
















3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_121943.jpg登山道の正面に巨岩が現れますが、
その隙間をすり抜けると急坂のガレ場と
ハシゴの急登が出てきました。。

その先に「袖ダキ展望所」があり、
「小積ダキ北壁」やこれから登る「下ワク塚」の
巨大な岩峰の素晴らしい景観 が現れるのですが、
今日はガスって残念。

更に西に進みますが、ハシゴの連続と
ロープに助けられてのトラバースがあります。

そんな厳しい岩登りも、そここに名残の
コバノミツバツツジやアケボノツツジが霧の中で
幽玄な景色を醸しだしています。


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11:55 このように連続するハシゴとロープに
助けられて上ワク塚の基部にたどり着き昼食。

ここで、朝 山荘で会った長崎のペアに出会う。
彼らは私たちと逆に時計回りで来たという。

そして、ガスで見晴らしが悪いので山頂には
登らなかったそうです。私たちも天候が
回復しそうにないので、登頂を諦め坊主尾根を
廻って下山することにした。

山頂を外したので残りは半分の道のりになるが、
これからも厳しいロープとハシゴが続く。



3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_18161547.jpg上ワク塚基部からは
赤い木肌が特徴のヒメシャラの林が続く。

ここでも林床はシカの食害が著しい。
穂先を食べられたスズダケは壊滅状態。

地形が厳しくシカの食害から逃れたスズタケは
一斉に花を点けていました。
竹の花は不吉と言います。
山の自然が急変しないことを祈りたい。

僅かに残る緑の低木はシカの忌避植物、
ミヤマシキミ・アセビなど僅かな品種ばかりです。

いよいよ急坂急登の始まりです


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3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_21403881.jpgこのようにして坊主尾根を縦走して、
この垂直のハシゴ で大きなハシゴは終わりです。

景色が見えない替わりに私は終始
最後尾を草花などを観ながら歩いていました。

3年前体験した大空に突き上げる巨大な岩峰群
神が創ったとしか思えないような素晴らしい
雄大な景色を求めてやってきたのだが、
ガスのためこのようなトリッキーな
山登りしか見せられないのは本当に残念。

素晴らしかった3年前の大崩山 ←クリック


3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_7582616.jpg垂直のハシゴの後は大きな起伏もなく、
15:20 沢音が聞こえてきました、下小積谷です。
林道への分岐を左折し大崩山荘に向う。

16:20 山荘前で祝子川を渡渉
17:10 登山口に下山、11時間20分の山旅。
  
朝 スタートした時車は5台。
私たちの歩みが遅かったので誰も居ないと
思っていたが長崎組の車がありました。

この時間、山間は薄暗い、
若い2人は私たちより早く下りているはずと
気にしながら登山口を後にして温泉に向う。

若い人なら8時間余りのところ、休憩時間を含め11時間20分も要しました。
温泉で夕食を済ませて帰途に就きましたが、帰宅したのは日付が変わった0時15分でした。
下山したときは疲れも感じませんでしたが、数日後どかっと来ることでしょう。

アケボノツツジもほぼ終わって、雄大な景色もガスで景観を楽しむことは出来なかったが、
私たちは平均年齢75歳、最高齢は83歳、この歳でこの山に挑戦できたことに満足しています。
でも、このメンバーでこの山に再挑戦はないのではないかと思った山旅でした。


大崩で出会った花

イワタバコ(葉)                                   コスミレ ?
3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_9543514.jpg3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_1015146.jpg
















モミジガサ に似ているが?                           ヒカゲツツジ
3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_1043178.jpg3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_10574.jpg
















ミヤマシキミ                                    霧に霞むアケボノツツジ
3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_108341.jpg3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_109277.jpg
















ツ ガ(ハナ)                                      スズタケ(花)
3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_10121599.jpg3年ぶりの大崩山(1643m)_d0124388_10124237.jpg

by dojyou38 | 2015-05-09 14:09 | 登山 | Comments(4)
Commented by とんぼ at 2015-05-11 12:00 x
なかなか強硬な登山ですね。鍛えておられるdojyou38さんだからこそできることですね。お疲れさまでした。
Commented by hibochan at 2015-05-12 07:13 x
名前が怖そう
ガスが天空の城演出してくれたよう
こんな岩山にも植物が一杯残しておきたい光景
私には 無理
Commented by dojyou38 at 2015-05-12 10:35
とんぼ さん
この山が日本100名山に入っていないのはおかしいと九州の山を愛する人は皆思っていることでしょう。
深田久弥さんはこの山を体験したことがなかったのでしょう。
私もこの山にこのルートで再度挑戦する機会はないでしょう。
それだけに快晴の天候で登りたかったです。
Commented by dojyou38 at 2015-05-12 10:46
hibochan さん
巨大な岩峰が崩壊して出来たような山です、登山口からずっと岩ばかりで、
山の雰囲気も日本アルプスに負けない深山幽谷様相を登山口から醸しています。


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