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2017年 03月 31日

季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日

                   下田街道(国道414号)川津のループ橋(先頭の青いバスは警察車両)
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季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_14442155.jpg2日目 曇り勝ちながら雨は降っていません。

今日は下田観光、下田街道の途中には修善寺物語
伊豆の踊り子の舞台となった名所旧跡がありますが、
前回見物済みなのでパスしひたすら下田を目指す。

9:20 ホテルスタート、下田までは約55km。
途中一部高速道もあるので90分もあれば十分の距離。
しかし、着いたのは12時を過ぎていました。

途中、道の駅でトイレ休憩している間に警察車両(バス)
が追い越しました。そのバスが制限速度40kmを
25kmほどでのろのろ運転。 いらいらしながらも
追い越すことも出来ず到着が1時間以上遅れる。


数日前から天皇皇后両陛下が下田須崎の御用邸に御静養に来られていて、
今日の午後下田駅からお召し列車で帰られる。 そのための警備要員を搬送するためのバスでした。

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季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_17383649.jpg下田は江戸時代より江戸~大阪航路の風待ち
港として温泉地として栄えていたが、私達の記憶では
何と言っても幕末の日米和親条約による開港地で
アメリカ領事と唐人お吉」の舞台としてだろう。

私達が訪ねた日は「唐人お吉」で有名な「斎藤きち」の
命日で、お墓がある宝福寺では「お吉まつり 墓前法要」
が行われていて墓前には「唐人お吉」を演じた役者や
歌手の花輪が所狭しと並んでいました。

下田検番の芸者さんも多数参列し、法要の後で
踊りや歌謡を披露して悲劇の生涯を送った
お吉の命日に毎年偲んでいるそうです。



季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_16283923.jpg

この宝福寺は当時下田仮奉行所として、
アメリカやロシアとの和親条約準備のための
日本側役人の協議の舞台でした。


坂本竜馬の像が建っていますが、
土佐藩主山内容堂が奉行所として使われていた
当寺にたまたま滞在している時に勝海舟
仲介により竜馬は脱藩の罪が許され、
ここから飛躍的な活躍が始ったそうです。





季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_2221036.jpgこのなまこ塀の民家は安直楼と言います。
明治15年より2年間「お吉」が営業していた料亭、
その後寿司店として使われていたが、現在は
下田市が史跡として公開している。

お吉は下田一の人気芸者だったが、病気になった
ハリスの看護を時の役人の執拗な要請で3ヶ月間
看護しただけだったが、外国人の妾になったと
今では考えられない差別を受けアルコール依存症に
なり料亭も僅か2年で止め、その後投身自殺。

差別されていたお吉の遺体を引き取り弔う者がない
なか宝福寺の住職が哀れに思い弔ったそうです。
明治になっても地方では攘夷思想が根強く
残っていた証しの一つでしょう。


                  ペリーロード(かっての花柳街) 
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季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_8485829.jpg下田は江戸から明治に掛けて、東西海運の風待ち港として
大いに栄え「伊豆の下田に長居はおよし
     縞の財布が空になる
」(下田節)と唄われた。

華やかだった弥治川沿いの花柳街は今も飲食街ですが、
黒船を率いて来航した提督の名を冠しペリーロード呼んでいる。

この川沿いにはアメリカやロシアと和親条約を締結した
了仙寺や長楽寺なども並んでいます。

このように日本の夜明け前後の景色を色濃く残す街で
吉田松陰が黒船で密航を企て捉えられたのも下田でした。

まだまだたくさんの見所がある下田でしたが、
警察車両のため1時間以上到着が遅れた上に、
午後から冷たい小雨も降ってきたので早めに切り上げました。

帰りは石廊崎などを見物する予定だったが、これも省略。
ただ、海岸沿いの道路から見る景色は風浪が造形したのか
奇岩怪石 松島を思わせる素晴らしい景色も広がっていました。

季節はずれの雪に見舞われ2泊3日の伊豆周遊(3)  3月27日 _d0124388_850719.jpg




西伊豆海岸を北に向かって進むにつれ、
天候も回復し夕焼けに輝く冨士山も美しい姿を見せてくれました。


明日は天城山ハイキングの予定ですが、
明日こそは天気予報どおりの快晴が予感されます。





                        西伊豆海岸から眺めた富士山
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by dojyou38 | 2017-03-31 14:27 | 旅行 | Comments(10)
Commented by とんぼ at 2017-04-01 09:53 x
伊豆半島は魅力がいっぱいですね。
吉田松陰とゆかりのある地だったとは、知りませんでした。
夢ですが、半島一周をする機会があったら・・・
Commented by dojyou38 at 2017-04-01 18:54
とんぼ さん
南伊豆は今回が初めてでした。
私も松陰が捉えられたのは神奈川県の久里浜辺りかと思っていました。
写真にある拘禁の跡の近くに、松陰投宿の跡(現在下田旅館)も有りました
Commented by taminamikawa1 at 2017-04-01 21:42
富士はいつ見ても美しいし、絵になります。
日本一、否、世界一の山ですね。
Commented by hibochan at 2017-04-02 07:04 x
踊り子コース狙ってましたが実現できませんでした
下田 石廊崎は 遠い思い出
お吉物語は カラオケ十八番でしたがマイク握ってません 歴史のある町なのですね
富士山は どこからも絵になります
Commented by dojyou38 at 2017-04-02 09:24
taminamikawa1 さん
当日は雨模様だったので、駄目かな~と思っていたら夕方から晴れてくてラッキーでした。
何時も冨士の東側から眺めていますが、この景色は南側から眺めたものです。
Commented by dojyou38 at 2017-04-02 09:31
hibochan さん
踊り子コースは昨年訪ねました。
石廊崎は残念ながら悪天候だったので諦めました。
今回の下田訪問で知らなかった悲運のお吉を偲ぶ事がことが出来ました。
Commented by Uchan at 2017-04-02 10:52 x
伊豆半島の景色も綺麗で鎌倉時代~幕末までの歴史も豊富な所ですが残念ながら25年の昔に家族旅行で一泊2日で行ったきりです。
それにしても近世日本の歴史を変えた幕末の勤皇志士は長崎、大阪、京、江戸そして伊豆の下田と長距離移動しての活躍には感服しています。
Commented by dojyou38 at 2017-04-02 18:17
Uchan さん
伊豆は家族旅行や友人と何度も来てますが、
来るたびに新しい発見があります。
竜馬や松陰が下田まで足を延ばしているとは今回初めて知りました。
凄いです。
Commented by matutaka31 at 2017-04-03 13:44
下田は遠い昔の思い出の地です。
歴史と言うより、釣りで、・・・。
もう少し余裕をもって、歴史探訪をしておけばよかったと
反省しています。
Commented by dojyou38 at 2017-04-03 22:11
matutaka31 さん
私も様々な街に足跡を残していますが、
現役の頃は昼間は仕事オンリー、夜は宴会・温泉・マージャンで、
観光は全くと言っていいほどしていません。


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