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2018年 06月 09日

大菩薩峠を歩く(1:登山口~大菩薩峠)

塩山市内から登山口へのバスから眺めた大菩薩嶺

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大菩薩峠は江戸を西にさる三十里、甲州裏街道が甲斐の国に東山梨郡萩原村に入って、
その最も高く最も険しきところ、上下八里にまたがる難所がそれです。・・・

これは中里介山の未完の長編「大菩薩峠」の書き出しです。

私は何の切っ掛けで読み始めたのか判然としませんが、5ヶ月も掛けて20巻を読了したのが昨年5月でした。
読んでいる途中からも一度は「大菩薩嶺」(2057m)に登ってみたいと思っていました。
以来、何度か計画したがその度に季節外れの雪などで中断、3回目にしてやっと実現しました。

登山コース
 1日目 JR塩山駅=バス=登山口~雲峰寺~丸山峠分岐~上日川峠~大菩薩峠(介山荘 泊)
 2日目 介山荘~大菩薩嶺~丸川峠~丸山峠分岐~登山口~大菩薩の湯=バス=塩山駅



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今回はJRで行き山小屋泊の計画をしました。
塩山駅では先ず駅前で迎えてくれる信玄公
挨拶してからバスに乗りました。

バスの一番前に座って、途中大菩薩嶺が
見えれば良いがと思っていると、駅を出て
暫くすると群青の空にガイドブックで
想像していた峰が見えてきました。

運転手さんに確認すると大菩薩嶺とのこと。
何だか得した気分になりました。






檜林に覆われた雲峰寺への参道
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d0124388_10224689.jpg11:45 登山口で下車、バス停前の番屋茶屋で名物の「ほうとう」で腹ごしらえ。

居合わせた登山客に茶屋の女将さんを加え
山談義に花が咲き気が付くと12:45。

今夜の山小屋目指すが途中まで車道を歩く。
私は回り道になるが雲峰寺に参詣する
ことにして車道を離れ雲峰寺の参道に入る。
この寺院は武田氏が滅びる時
風林火山で有名な孫子の旗などが
預けられたところで今も保管されている。

参道の長い急階段の途中には立派な
仁王門があり大きな2人の仁王さんが
「不許葷酒入山門」を見張っているようだ。
私は昼食でビールも飲まなかったので
通してもらいました。

本堂前まで上がり驚いたのは伽藍の
建物ではなく桜・エドヒガンでした。
根回り5m、樹高21.5mで樹齢は700年、
こんな桜の巨木見たことがありません。


私は本尊・観音菩薩に2日間の安全を祈願して境内を後にしました。



                     県道201号の丸川峠分岐
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参道を下り車道を暫く進むと丸川峠分岐。
ここに無料の駐車場があり比較的長距離歩く
ハイカーが駐車しているようです。

明日、私が丸川経由で下山すれば、
ここに戻ってくることになる。

今日はこのまま暫く車道を歩くがバイクの
爆音が前から後から迫っては遠ざかる。

道標に上日川まで6.8kmとありますが、
車道の距離で私は途中から登山道に
入り直登するので3km弱でしょう。



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13;45 県道を歩いてようやく千石平に到着、千石茶屋の前を右に林道に踏み入れる。

車道から分かれて緩やかな山腹を登って
いくがブナやミズナラなど覆われたなかに、
一輪挿しに活けられたように
トウホクミツバツツジやヤマツツジが
眺望もなく退屈な気分を癒してくれます。






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ブナの大木の下を黙々と一人で歩いています。
3km近く歩いていますが、土曜日と言うのに全くハイカーに会いません。

大菩薩嶺を日帰りするハイカーは午前中に通過したのでしょう。
もっと安直に楽しむハイカーは上日川や、
もっと上の唐松尾根分岐までマイカーやタクシーで乗り入れているようです。


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15:15 上日川峠に到着、ここは大きな
ロッジが有り人が多く賑やかです。
ここまでタクシーで行き来するハイカーもあり何台ものタクシーを見ました。

ここから介山荘まで緩やかな登りで3k弱。
暫くは沢沿いを歩き30分ほどで明日下山
してくるかも知れない唐松尾根分岐で、
ここにも山小屋やキャンプサイトがあり
賑わっていましたが、私はやり過ごし
ひたすら前を急ぎました。

ここまで来るとバイクの爆音も遠のき、
賑やかなハルゼミ?や野鳥のさえずりが
心地よく聞こえます。

何時の間にか林相が変わりブナがなくなりコメズカやトウヒの林になって勾配を増して行きました。
周りを見渡すと樹木は大きく育っていますが、幼木がありません。
林床も地面がむき出しになっているところもあり、シカの食害の特徴が現れていました。」


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16:40 疲れた身体を引きずってようやく
山荘のある大菩薩峠(1897m)に到着。

山荘の北は親不知ノ頭が迫り、明日登る大菩薩嶺は全く見えません。
山荘裏に聳えるのは小金沢山(2014m)で
ここに登るハイカーも多いようです。

17:30 山荘の夕食ですが、汗を流しながら到着したのに山荘の廊下や食堂では
ストーブの火が幾つも入っていました。


宿泊者は13人で土曜日にしては少ないと思いましたが、
最近はアクセスが良くなって日帰り客が多いそうです。
今日も朝から1日で3200人ものハイカーが山荘の前を通ったそうです。

夕食は宿泊者全員一緒にオーナーも一緒に自家製白ワインの乾杯で始り、
食事をしながらの山談義ですが私は関東の新参者ですから黙って聞くばかりでした。
程よいところでオナーから明朝についてのアナウンス。
朝食は6:00からだが、日の出は4:22 だからご来光を拝む方は遅れないようにとのこと。
私は朝寝坊しないように9:00の消灯を待たずに就寝しました。




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by dojyou38 | 2018-06-09 08:00 | 登山 | Comments(10)
Commented by とんぼ at 2018-06-09 17:46 x
 大菩薩峠といえば、昔の時代劇にありましたね。内容は覚えていませんが題名だけを思い出しました。

 のんびりと散策したい心境です。相変わらずデスクワークに悩まされています。
Commented by dojyou38 at 2018-06-09 20:17
とんぼ さん
小説「大菩薩峠」は何度か映画化されたようです。
そしてTVでも何度も再映され、私も一度は見た記憶が有ります。
主人公 机龍之介の「音なしの構え」が有名です。

腰痛でウォーキングもままならないのでしょうが、
腰痛にはデスクワークの姿勢も良くないと聞いています。
いよいよ悪化すると手術という方法もあると聞いています。
外に素人考えですが、良いカイロプラスチックを一度試しては如何ですか。
私は若い頃、腰痛でゴルフが出来なくなりカイロプラクチックで快方に向いました。
以来、腰痛になるとそのときの要領で自己流のストレッチをして凌いでいます。
Commented by matutaka31 at 2018-06-09 23:05
学生時代、中里介山の大菩薩峠に惹かれて、仲間と夜行列車に乗って
塩山から峠に行った記憶があります。
でも、もう60余年も昔のことで、dojyou38さんの文面を見ても、
道中や山の様子は全く思い出せません。
それにしても、思いを遂げようと決断されるdojyou38さんの
行動力には脱帽です。
Commented by taminamikawa1 at 2018-06-09 23:25
一泊二日の大菩薩嶽登山は歴史あり、巨樹ありの壮大な物語で続編を楽しみにしております。
Commented by dojyou38 at 2018-06-09 23:52
matutaka31 さん
60年以上前に登ったことがあるのですか。
多分、その頃と登山道や旧林道などは大きくは変わっていないと思いますが、
新しい林道や県道が車道として新設され、
山小屋なども増えているのではないかと思います。

思いを遂げると言うようなものでは有りません。
何時も近場の里山だけ歩いているので、年に何回かは少し違ったところを歩きたかっただけです。
何処でも良かったのですが、どうせ登るのなら名前を知っているところとへと思いました。
Commented by dojyou38 at 2018-06-09 23:55
taminamikawa1 さん
私の登山を壮大な物語と云われるとちょった恥ずかしい。
続編と言うほどのものではありませんが、2日目を2~3日うちにUPします。
Commented by shimasaan at 2018-06-10 05:23
ヤブと蒸し暑さの三浦アルプスから離れて、大菩薩峠へ。天気もよさそうなので、気分爽快な山歩きが楽しめたのではないですか。

もう10年も前のGW連休に、丸川峠入口から登って丸川荘に泊まり、翌日は裏から大菩薩嶺に登り、なが~い丹波大菩薩道をたどって丹波村の民宿に泊まったことがあります。

続編を楽しみにしています。

Commented by dojyou38 at 2018-06-10 08:35
shimasaan さん
私はバリルートを歩くほどのキャリアもないのでガイドブック便りに歩いています。
気温は登山口で22℃と若干暑かったが、
車道を離れてからは眺望はないが渡る風が爽やかで気分良く歩けました。
Commented by PANDORA at 2018-06-10 08:38 x
お早うございます!
 dojyou38さんのブログでも時々「大菩薩峠」の名前をお聞きしていましたが、
やっと念願を果たされたようですね。「大菩薩嶺」は日本百名山に列挙されて
いますので、何時かは登りたいと思っていますが当面は無理でしょう。
 最近、日本百名山の登山ガイド上・中を購入し全国を踏破する準備はできま
した。ただ当面は関西を中心にボチボチと登っていこうと思っています。
Commented by dojyou38 at 2018-06-10 09:00
PANDORA さん
里山ばかり歩いているのでたまに舞台を変えないとストレスたまります。
難しい山は無理でしょうが、ファミリーコースを時々登りたいと思っています。
PANDORAさんはまだ若いので100名山踏破も十分余裕あるでしょうが、
私はもうとても望めません。


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